やっぱり理念です

いろんな映画を観てきましたが、シリーズ化した映画の辞め時って難しいように感じます。

人気がある映画に続編が誕生するのは良くあることで、それ自体に否定はしません。

ただ、続編が前作を超えるのって、あんまりないように思うのです。

シリーズもので成功した映画と言えば、スターウォーズでしょうか。

エピソード4から始まり、エピソード6までの三部作がまず発表され、その後数十年を経てエピソード1,2,3が制作されました。

過去のエピソードを数十年後に作成するのですから、前シリーズのファンにとっては絶対に見たい作品群だったと思います。

スターウォーズはSFですから、特撮技術やCGの進化が絶対的に重要で、それがうまく作用したのだと思いますが、とても成功した続編になったと思います。

もちろん、もともとルーカス氏が9部作構想を描いていて、最初の映画を作成していたから矛盾なくストーリーを作成でき、面白さにつながったというのもあると思います。

一方で、シリーズ化に失敗した映画も多々あります。もう一歩踏み込んで、「作らないでほしかった」と感じる映画もあります。

その一つがトイストーリーです。

トイストーリーはご存じの通り、おもちゃたちが人間の見ていない世界で活躍する、ハートウォーミングなお話です。

トイストーリー4ですよ。問題なのは。

パート3までは良かったのです。いや、すごく良かった。最高でした。

でも、あそこで完結させておくべきでした。

完璧に、きれいに終焉できたのですから。アンディが大人になり、ウッディたちは皆で別の子供にもらわれていく。アンディの成長と別れ。最高の終わり方だったのに。

パート4ではなぜか野良おもちゃがいっぱい出てきます。

そして、ウッディも野良おもちゃになってしまいます。

おもちゃがなんかの暗示なのかもしれませんが、よく分からなかったです。

まあ、ストーリー自体は単体で見れば面白いのですが、シリーズである必要性があまりないのですよ。

他にも、続編が駄作なんてのは、アナと雪の女王とか、バックトゥザフューチャーとか、マトリックスとか、いっぱいあります。

こういったのって、だいたい前作との連続性に欠けているんですよね。

やっぱりシリーズ化に成功するには、前作と共通の理念を持ち続けることが大事なんだと思うのです。

そんなトイストーリーもシリーズ5が作成されているとのこと。

お金は稼げるのかもしれませんが、なんだか夢の無い話になりそうです。

会社経営でも、一つの事業に成功したあと、ずっと続けていくことについても同じなのかもしれません。

継続するなかで事業自体がマンネリ化して行ったり、商品が陳腐化して行ったりしてじり貧になっていく企業が多くあります。

やはり、会社というのは会社の存在意義や理念を常に見つめ直し、革新していくしか生き残る道はないのだと思います。

わが社もシリーズ化に成功できるよう、頑張らねば。

秩父で山に登るIT経営者より

ブログ

前の記事

政策の実現