夏休みの自由研究
私、今年になって、生れて始めて50歳になりました。
そんな五十路のおっさんが夏休みの自由研究のテーマを考えないといけないのだそうです。子供が小学6年生ということで、夏休みの宿題に自由研究が含まれていたので、なぜか私にお鉢が回ってきたのです。
一生懸命考えてみたのですが、自由研究って本当に奥が深いというか、難しいものですよね。
おじさんにとってもそうですよ。12歳の子供にとってはなおさら、難しすぎる課題だと思うのですよね。
もちろん、非常に能力が高くて様々な事象に興味を持ち、日頃から疑問点を見つけ出すことが出来る子は問題なくできるのでしょうけど。一握りのね。
私が小学校の頃に自由研究をやらされた時は、確か姉の自由研究を丸パクリしたものをシレっと提出したと記憶しています。姉は結構優等生だったので、結構優秀な研究してたんじゃないかって、勝手に期待してたんですよ。しかも5学年も上だから、研究内容など先生も覚えてないだろうし。
しかしその後、姉に見つかった時には、「それ、図鑑を丸パクリしただけのものだよ」って。そんなことで、姉もまともに研究していなかったようなのです。
結局、自由に研究をするということは、それまでに蓄積された知識や常識などが必要で、小学生の知識量では、自由に研究しろと言っても無理だと思うのですよ。
と、言うことで親の出番となるのです。
世のお父さんお母さんは、きっと子供の自由研究のために様々なことを調べたり、研究キットなどを購入したりと、毎年苦労されているのでしょうね。
私もインターネットで何かテーマがないか調べてみましたが、いろいろと出てくるんです。「雲を作るキット」とか、「レモン電池の作り方」、「傘ラジオの作り方」などなど。
そういえば、傘ラジオは長女の自由研究で一緒に作ったなあ…。
ねえ先生。もう自由研究なんぞ夏休みの宿題に出すのやめません?
だって、実際に自由研究のテーマを考えて、研究の流れを考えて、必要なものを購入するのは親なんですから。もう親への宿題、親の苦役ですよ。
それに、外に出て研究するなんて、近年の猛暑では無理ですよ。子供だけで日中外に出るのは危険だと思いますし。
多分、先生方の間では昔からの流れで「夏休みには自由研究」ってのが固定化されているのでしょうがね。
全く意味のない、親の苦役なので、考え直していただけると助かります。
他にも学校関連には親の苦役はいっぱいありますが…
会社でも、こういった昔から当たり前に行われていることの中に、無駄なことって結構あるんですよね。
もちろん、何か理由があって始めたのでしょうけど、長い年月を経てその存在理由がなくなっても行われ続けていることが多々あります。
そういった無駄をなくしていくことも経営者の役割なんですよ。
無駄なこと、どんどんやめていこう!
そんな余裕はないぞ!親にもね。
秩父で山に登るIT経営者より