伊達の殿様
先日、仙台に行ってきました。
新幹線に乗るまで駅構内を散策したことはあったのですが、仙台の街を歩いたのは初めてでした。
街の規模はそんなに大きくないのですが、道路が碁盤の目状に整備され、街路樹がきれいに建ち並ぶ美しい都市でした。
もちろん、仙台城にも行ってきました。
仙台市を見下ろす青葉山に作られた山城で、本丸からの眺めは本当に素晴らしかったです。
郭の配置や防御施設がどのように構築されているのかを見ながら散策するのは、歴史好きの私にとってはとても楽しい時間でした。
戊辰戦争のとき、仙台藩は仙台市街地に攻め込まれる前に降伏したので、仙台城が防御施設としての能力を見せつけることはありませんでした。
しかし、もしも仙台藩が降伏せずに戦い切ったとしたら、官軍にとって会津城攻略よりも遥かに厳しい攻城戦となったと思います。
悪夢だったと思いますね。
なにせ、本丸までの高度差が数百メートルもあるのですから。二の丸ですら10メートルほどの高度差があり、攻め込むのは容易ではなかったでしょう。
もっとも、そんな攻城戦を繰り広げていたら仙台の町は焼け野原になり、現在のような東北最大の都市ではなかったのかもしれません。
江戸時代末期、仙台藩主の決断に感謝ですね。
日本の地方で栄えている都市は、大抵大藩の城下町です。
仙台然り、金沢然り。福岡や名古屋、広島もそうですね。
こう考えると、江戸時代が長く続き、幕府や各藩が繁栄のために努力してきたことは現在の基礎となっているわけです。
仙台も、伊達政宗公が青葉山を選んで城と町を作り、歴代藩主たちが開発事業を継続して行ってきたことが、現在に連綿とつながっているのです。
本当にありがたいですよね。
夜には美味しい牛タンをいただいたのですが、これも仙台の発展があってこそ。
美味しかったです!
片倉小十郎の屋敷跡地で飲んだコーヒーも、格別でしたよ!
都市開発と同じことが、会社経営でも言えるのだと思います。
長く反映し続ける企業というのは、創業者が立ち上げた事業をその時代に合わせて継続してきたのです。
人を育て、顧客を開拓し、新たな商品を開発する。
事業をその時その時の状況に合わせて構築し直していく努力が行われてきたはずです。
働く人達に理念を教育していくことも忘れなかったことでしょう。
残り続けるためには、継続する努力こそが重要だということです。
残念ながら途中で方針を誤り、淘汰されていく企業も沢山あります。
それは、この継続する努力を忘れてしまったことが原因にあると言っても良いと思います。
わが社ではようやく会社の基盤が整ってきたところです。
今後は状況に合わせて変化していくことが必要になってくると思います。
理念を社員の皆さんと共有し、しっかりと努力を継続していきたいと思います。
そして、わが社も将来、美味しい牛タンを生み出せるような会社にしたいですね。
秩父で山に登るIT経営者より