カメムシの匂い

キンモクセイが香る季節になりました。
ランニングをするとき、ついついキンモクセイの木がある辺りを中心に走ってしまいます。
家にいても、窓からフワッと香ってくることもあり、この季節に実感できる自然からの素晴らしい贈り物ですよね。なんとも素敵な花です。

こんな素晴らしい季節ですが、厄介な生き物が大量発生しております。
その名もカメムシ。
奴ら、今年の猛暑で大発生したそうなのです。

私が田舎に住んでいるからなのかもしれませんが、確かに今年は家の周りで奴らをよく見かけます。
マンションの通路の天井に何匹もかたまっていたり、家の電灯の周りをブンブン飛んで、カバーにバチバチぶつかっていたり。ほんと、ギョッとします。

草木の汁を吸うカメムシ、果物や葉物の汁を吸うと色が変わって商品価値が下がってしまうので、農家にとっては害虫であり、困りもののようです。

我が家では草木の色が変わっても問題ないので害虫ではないのですが、あの匂いだけは嫌ですね。家からつまみ出すときに嗅がされるあの匂い、勘弁してもらいたいです。

危険を感じると、尻から匂いのある液体を噴射するのだそうですが、この液体には毒性もあるそうですよ。

カメムシを閉じ込めてこの匂いを出させると、匂いを出したカメムシ自身も死んでしまうことがあるようで。
自分の出した匂いで死んでしまうとは、何とも因果な生き物のようです。

でも、よく考えてみると人間もそんなところがあるような気がします。

というのも人間は弱いもので、恐怖や悲しみを感じると、それを覆い隠すために怒りの感情をもつことがあるのです。

この怒りの感情、周りの人に対して遺憾なく発射されると、周りの人たちは大迷惑を被ります。

あなたの周囲にもいませんか?
いつも怒ってばかりいて、周りから人が離れていってしまっている人。
まるでカメムシの匂いの様です。

また、この怒りの感情を内にため込んでいると、病気につながってしまうこともあります。
旦那への怒り(!?)をずっとため込んできたために癌にかかってしまった、なんて話を聞きますが、まさにカメムシが自分の匂いに殺されるような感じです。

本当に、怒りはうまくコントロールしないと身を亡ぼすってことですね。

私自身、経営でもそのことは強く意識しています。思い通りにならないのが会社経営。
そんな中でも怒りにとらわれないようにする。これが重要だと思っています。

カメムシもそろそろ、ちゃんと匂いをコントロールしていかないと、怖い人間に滅ぼされてしまうぞ!

秩父で山に登るIT経営者より