パワーポジション
パワーポジションというのは、個々の関節におけるもっとも力の入りやすい角度や位置を言います。
人によってこのパワーポジションは違うので、自分のパワーポジションを知ることがスポーツ上達のための基礎となる、といったことをスポーツトレーナーの木村さん(MTXアカデミー)がおっしゃっていました。
本当に、目からうろこです。
子供たちと一緒に自分のパワーポジションを探ってみたのですが、力の入りやすい角度があるのがよく分かりました。
例えば、肘の角度。ほぼ閉じた状態で力が入る人、90度くらいで力が入る人、120度くらいで入る人、だいたいこの3分類に収まるとのこと。
他にも、脇の角度が閉じた状態で力が入る人、45度くらいの人、90度くらいの人などなど。(詳細については、MTXアカデミーで受講する、もしくはトクサンTVを視聴してみてください。)
さて私、自慢ではないのですが腕相撲が強かったんです。高校くらいまでは、ムキムキのラグビー部の人も含めて、ほとんど負けたことがありませんでした。
今回、これも実はパワーポジションが影響していたんだと気づかされました。私のパワーポジション、脇を絞めて肘を閉じる状態なのですが、腕相撲の体勢って、ほぼこれなんです。
つまり、他の人にはパワーポジションではないのに、私にとってはパワーポジションであったために、力が入りやすかったのだ、と。
ただ、学生時代に力を入れていた剣道には、フィットしないパワーポジションだったようです。
剣道では基本、左足で床を蹴って踏み込むのです。パワーポジションが左の膝や股関節にある人は、十分に力を発揮できるということだと思います。
私のパワーポジションは右股関節と右膝。残念ながら力が入らない踏み込みを強制されていたのです。
他にも手首や脇など、基本姿勢である中段の構えでは力があまり入らない角度でした。
残念ながら、パワーポジションなんて考え方は30年前にありませんでしたので、画一的な指導しかありませんでした。それに合わない個性は伸びなかったということなのでしょう。
やっぱり自分のパワーポジションに合ったスポーツをするべきだったのか、とも思ったのですが、今、趣味の野球では、どのようなパワーポジションでも体の使い方で力を発揮できるような方法論を木村さんがまとめてくださっています。
つまり剣道でも、自分に合った体の使い方を追求していれば、どのようなパワーポジションの人でも強くなれるかもしれないということ。
この知識があれば、私ももう少し強くなれていたのかもしれないな。。。
全く未練はありませんが。
とにかく、今の子供たちのスポーツ指導にこのパワーポジションが基本になってくれるとよいですね。
経営でも一緒かも知れません。それぞれ、人の才能には個性があります。強いところや弱いところ、組み合わせると強くなる能力など。
そういった力を引き出せる会社組織にしていきたいと、心から思ったのでした。
秩父で山に登るIT経営者より