ある真夏日の話

暑い日々が続きますね。
特にここ数日は体温を超える危険な暑さまで気温が上昇しています。

このような中でも外に飛び出し、無謀にも体を動かすのが昭和のおじさんです。

その日の天候は曇り。予想最高気温が34度ということで、「ただの真夏日。猛暑日ではないから大丈夫」、と高をくくってランニングに向かいました。

元々は20km程度を走る予定でしたが、暑さに参ってしまい、ヘロヘロに。ホウホウの体で戻ったのでした。

何とか家までたどり着き、熱中症でボーッとしていたのですが、不意に、昔むさぼるように読んだ漫画、北斗の拳に出てきた、ある雑魚キャラの言葉が頭に浮かび上がってきたのです。

「フフフ、図に乗るな。北斗神拳はもはや最強ではない!」

その雑魚キャラ、ボスがケンシロウを倒したことを以って誤った認識を抱き、斯様な言葉を吐いてケンシロウに挑み、瞬殺されたのです。

あなたのボスは確かに強いからケンシロウを破ったのかもしれないけど、決してあなたが強くなったわけじゃないですよね…

希望的観測って、怖い。

先日の私もそうです。暑さが多少おさまり、猛暑日ではないことを以って、「フフフ、図に乗るな。今日の暑さはもはや最強ではない!」と言い放ち、走った挙句に瞬殺されたのでした。あべし!

世の中、こういった希望的観測に基づく間違いって多いんですよね。

今回のこと以外にも、わたくしは何度もそんな過ちを繰り返しています。

例えば大学時代の就職活動。

当時の日本は大手金融機関の破綻が続き、深刻な不景気に突入していました。

社会の上っ面しか見ていなかった私は、「フフフ、図に乗るな。日本企業などもはや最強ではない!」と、日本企業の面接を断り、外資系企業に就職していったのでした。

しかし、今から考えれば、安定性や社員の成長性などの面で、日本企業に素晴らしい会社は数多くありましたよね。

そうそう。最近よく目につくのが、転職情報サイトの年収シミュレーター。

会社で働く価値を年収で見ているだけで、その他の人的つながりや信頼関係などを全く無視しているように見えます。

「フフフ、図に乗るな。当社の給料などもはや最強ではない!」と辞表を提出する人もいるのでしょう。

しかし、給料で仕事を決めて後悔したこともある私としては、あまりお勧めはできないですね。

やはり、何をやりたいのか、そしてその会社がどのようなサポートをしてくれるのかなど、総合的に考えてから結論を出すべきだと思います。

わが社では、そういったサポートをしっかり行うことで、社員の皆さんが物心両面で幸せになれるよう、精一杯頑張っています。

そういった考えを理解してくださる方が当社に来てくれると、こちらもうれしいです。

「フフフ、図に乗るな。アイサットはそこまで良くもない!」

はい、すみません。改善できるよう、頑張ります!

秩父で山に登るIT経営者より