かっこいいジジイの話
私好みの渋い映画など、子供たちは絶対に見ようとしませんので、撮り溜めしたものを週末、子供たちが寝た後に見ています。
子供たちが寝た後に見ているのは、起きている時間に見ようとすると、強制的にTWICEやキンプリに変えられてしまうからなのですが。
つい最近、クリント・イーストウッド特集が組まれ、4作品ほどが放映されていました。
このクリント・イーストウッド、私の大好きな俳優さんの一人です。
頑固なジジイ役をやらせたら、彼の右に出る人はいないんじゃないか、って思ってます。
若いころの作品、「アルカトラズからの脱出」なんかもいいのですが、枯れてからの作品、「スペースカウボーイ」なんかもよかったなー。
俳優としてもとってもかっこいいイーストウッドですが、監督としても本当にすばらしいですよね。むしろ、監督としての彼の方が私は好きかもしれません。
特に私の中で大好きな監督作品が「インビクタス/負けざる者たち」です。
アパルトヘイト時代を生き抜き、その後の南アフリカを導いた大統領、マンデラ氏が主人公なのですが、母国で開催されるラグビーワールドカップをきっかけとして人種間の融和を図る、感動的なお話です。
マンデラ役のモーガン・フリーマンと、ラグビー代表チームのリーダー、フランソワ役のマット・デイモンが素晴らしかったです。そして、イーストウッド監督の心のやさしさがにじみ出てくる脚本に、心が魅了されました。
イーストウッド氏、あんな頑固ジジイ的な見た目なのですが、心は本当に優しい人なんだと思います。お会いしたことはありませんが、監督作品を見て確信しています。
やっぱり、監督をする人間の心の持ちようは、作品内容にも出てきますよね。
会社もそうだと思います。会社の代表がどのような考えで会社組織を考えるかによって社風が決まってくるのです。
収益重視の考え方であれば、社員はいつも数字を考えてギリギリと営業する。
技術重視の考え方であれば、あらたな技術を目指して技術者はチャレンジを続けていく。
何が良い、何が悪い、ではありません。リーダーの考え方が組織のあり様を決めていくということです。
私は経営理念で表明しているように、社員のために会社はあると考えています。
ですので、社員が自分自身を高めながら仕事を続けていける、そんな社風になってくれていたらいいな、と思っています。
映画と会社経営と、ジャンルは違いますが、イーストウッド先輩のように私も心のやさしさをベースに会社経営にまい進したいと思います。
かっこいいジジイに乾杯!
秩父で山に登るIT経営者より