沖縄に吹く風

今年の夏休みは沖縄に行ってきました。

春夏秋冬、それぞれの季節に沖縄に行ったことがありますが、夏は特別です。

なぜなら、秋から春にかけて、東京よりも暑いのが沖縄ですが、夏だけは沖縄の方が涼しいからです。

海に囲まれている地形からか、涼しい風が吹き続けてくれるので、木陰にいるととっても心地が良いですよ!

まさにパラダイス!

でも、日差しは強いです。私も3時間ほどビーチで海水浴を楽しんだのですが、日焼け止めを塗り忘れたところはもう真っ赤っか!
特に、足の甲や耳の上、髪の分け目など、日焼け止めを忘れがちなので、ご用心!

私が初めて沖縄に来たのは、もう20年も前だったかと思います。
そのころと比べると、沖縄は本当に発展しました。

レンタカーを借り、北部にある海洋博公園、美ら海水族館まで行ったのですが、北部までの道はまだまだ整備されておらず、くねくねした整備不良の道を通った記憶があります。
また、道のわきには朽ち果てた車が何台も放置され、正直なところ、「貧乏な地域だな」と思ったものです。

それが今はどうでしょう。

幹線道路である国道58号線は片側3車線で中部までしっかりと整備されました。そして、海岸沿いには世界的なホテルチェーンの名前を冠したリゾートホテルが建ち並び、まるでワイキキビーチのようです(誇張しました)。

今では、帰る際には毎回、「また来年も来たい!」、そう思わせてくれる素晴らしい観光地です(誇張ではありません)。

私、沖縄とは縁があるようで、仕事でも沖縄県庁の補助事業についても何度か採択されたことがあるのですが、その規模を見ても沖縄の経済振興予算はすごいものがあると感じました。

そういった資金をうまく活用することで、このような魅力的な観光地に生まれ変わったのでしょう。

旅行から帰ったあと、娘の夏休みの宿題を手伝ったのですが、その課題が「沖縄県の中で観光客に是非見てもらいたいところ」をまとめることでした。

沖縄にはかつて琉球王国があり、中国や他のアジア、日本などの風習が混ざり合った独自文化を持つ国であった、との知識は私にもありました。

ところが、沖縄文化の本や観光雑誌など集め読んでみたところ、琉球王国には素晴らしい理想があったことに気づかされたのです。それは、中国や日本、アジア諸国を含む、アジア全体の津梁を目指すということです。

アジアの津梁。つまり、アジアの架け橋となる国でありたい、という願いです。

そのような理想を持つ国、琉球王国でしたが後年、日本に併合され、太平洋戦争では残念ながら戦場のひとつとなってしまいました。そして、大勢の方が戦闘に巻き込まれ、亡くなるという悲惨な歴史を経験しました。

私たち現代の日本人も、現地司令官、大田中将が残された「沖縄県民斯く戦えり。県民に対し、後世特別のご高配を賜らんことを。」との言葉をしっかりと受け止めなければなりません。

現在の沖縄、日本国全体の後押しもあり、まさにアジアの津梁となりつつあると思います。まだまだ足りないところはありますが、かつての理想に向かっているのは事実。

今日はお盆最終日(執筆時)。すべての戦没者が心安らかに眠れる世の中になりますように。
私も微力ながら応援していきます。

秩父で山に登るIT経営者より