五十肩
「思う」と書いているのは、確定診断を受けていないからである。
痛いのは右肩である。普段はなんともないのであるが、右手をふいに上げようとするとズキリと痛む。前へならえのポーズも辛い。
もともとは子供とじゃれているときに変な体勢で子供を持ち上げようとしたときに痛みを発したのが最初である。
「ちょっと筋を痛めたかな?」程度の感覚で、「そのうち治るさ」、と軽く思っていたのであるが、もう10年近い付き合いになってしまった。
痛みには波がある。もうだいぶ良くなったなと、ほぼ痛みを感じなくなるほど軽快するときもあれば、夜間の痛みで目が覚めるほど悪化することもある。
いろいろと試してみたが、まだ勝利の決定打はない。
まず初めに柔軟体操を試してみた。準備運動などで行う一般的な、肩の筋を延ばす方法から始まり、ストレッチングポールを使った、気合の入った方法までいろいろと試してみた。
しかし、あまり効果がない。
次に試したのがインナーマッスルのトレーニングである。1kg程度のおもりで20回から30回の反復をゆっくりと行うのが、そのやり方である。
肩のインナーマッスルには4つの筋肉があり、肩の関節を強化するにはそれぞれ鍛える必要があるのだそうだ。
非常に軽い負荷で行うため、辛くはない。しかし、毎日続けるのは面倒である。全部終えるのに20分程度は軽くかかる。
これには多少、効果があったように感じる。
棘上筋と言われる、手を挙げる際に使う筋肉が弱っていたようで、そこを鍛えるトレーニングには多少痛みが伴うのであるが、トレーニングを続けていくうちに、少しずつ痛みが緩和してきたように思う。
しかし、そこで調子に乗ってしまったのがまずかった。
野球を始めてしまったのである。キャッチボールを繰り返すうちに、また痛みが再燃してしまった。いや、大爆発というべきか。
休日に息子とキャッチボールをやるのだが、息子が満足するころには、肩が上がらなくなるほど痛くなってしまう。まず、肩を上げる時に痛くなる。投げ終わった後のフォロースルーの時にも痛みが出る。
ついには就寝中にも鈍痛を感じるほどの悪化につながってしまった。
所属する野球チームには年配の方も多くいらっしゃるため、五十肩についてアドバイスをもらってみた。
大先輩の翁曰く、「五十肩?んなもん、60歳になれば治るよ!」
絶句。
あと、10年以上あるんですけど…
仕方ない、またいろいろ試行錯誤を繰り返しながらやっていこうか。
今の目標は2年以内に軽快させること。
当社の経営目標達成より厳しいかもしれないなあ。
秩父で山に登るIT経営者より