ドメインの流出について考える
今回は独自ドメインの流出に関して考えてみようと思います。
少し前のニュースですが、金融サービスや政府のコロナ関係の独自ドメインがオークションに出品されました。
どちらも300万円以上の価格がつくなど、とても話題になりましたね。どちらも「.jp」のドメインとなっています。
一般的にも中古ドメインと呼ばれるような、以前誰かが使っていたドメインを使うというケースはありますが、この件は公的サービスの面が強く、悪いことに使われるのではと問題視されています。
どちらも外部リンクが相当の数張られているらしく、ドメインパワーも高いのでアクセス数はかなり稼げそうですね。それだけなら中古ドメインと同じようなくくりで考えられますが、この件ではそうはいかないですね。公的サービスと思ってアクセスしたらフィッシング詐欺だった、というケースが非常に恐ろしいです。
金融サービスの方のドメインの流出はもともと手放すつもりでなかったドメインを管理ミスで失効してしまったことが原因のようです。今回はそのドメインを買い戻したため悪用される心配はなくなりましたが、企業としては大きな損失ですね。
一般ユーザーもドメインを見て怪しいサイトかどうか判断することがあるかと思います。「.jp」で、まして大きなサービスで使われていたものなら安心と思ってしまうこともあるでしょう。政府のドメインなら「.go.jp」が使えるのでそれで統一してくれたらわかりやすいんですけどね。
安易に独自ドメインを企業がばんばん取るのはリスクがあるのかもしれません。ただサービス単位で押し出したい場合、サブドメインよりも独自ドメインを取っていきたいというジレンマもありますね。
私が個人的に運営しているブログでは、一度ドメインが失効してしまったことがあります。とはいっても猶予期間があるのでWeb上には表示されなくなりますがドメインの更新は可能でした。なので事なきを得たのではありますが、もしドメインを取られてしまったらかけてきた時間・労力が水の泡…あわわ。
まあ大したことない個人ブログなど狙われることないでしょうが笑
ドメインについて色々考えさせられる今日この頃です。