都知事はだあれ?

民は之に由らしむべし、之を知らしむべからず。

論語だったかなんかの言葉だそうですが、江戸時代の支配者の考え方です。

民を法に従わせることはできるが、彼らに法の道理を理解させることは難しい、という意味だそうです。

確かに、寺子屋などでの教育が普及し、読み書きそろばんが出来る人の比率が70%を超えていた江戸時代でも、一般人に法の道理まで理解してもらうことは難しいことだったでしょうから、その通りと言えるかと思います。

そしてこの為政者側の考え方は、江戸の世が過ぎ、明治、大正、昭和、平成、令和と封建から近代、現代へと移ってきても、どうやら変わっていないように感じます。

しかし、現在は大学進学率が50%を超え、高等教育を受けた国民が大半を占め、インターネットの普及で一般人が一次資料にアクセスできる世の中となりました。

このような考え方で統治されるのは、本当に腹立たしいと言わざるを得ません。

なんでこんなことに吠えてるのかって?

だって、2023年度の税収が72兆円を超えたって言ってるのですから。税収予測を大幅に上回って。

これでよくもまあ増税を企ててるよ。

インフレと景気拡大が続けば、軽く税収を伸ばすことが出来るって分かってるくせに。

まるで寛政の改革のよう。

ほんと、江戸時代から続くこの文化、ぶっ壊してもらいたいものです。

そんなことを言ってる中で、東京は今、知事選挙期間中です(執筆時:7月4日)。

地方自治体は首長が大統領のように直接選挙で決められるので、ある程度ドラスチックに改革が可能です。

福祉に尽力して財政を圧迫させる人もいる。議会とただ対立して何にも決められない人もいる。選挙前にだけ助成金を大判振る舞いしてくれる人もいる。様々な社会問題を解決して結果を出してくれる人もいる。

いろんな候補がいますが、その人の考え方や能力に応じてその都道府県の住みやすさが変わるのも知事選挙の醍醐味です。

今回、どの候補がどのような人なのかは分かりませんが、社会問題を解決して結果を出してくれる人が都知事になってくれるといいな、と思っています。

特に、東京都って、補助金の申請書の分量、煩雑さは世界最高レベルなんです。肝心なところが電子化できてないし。こういったところから改善してもらえると、本当に嬉しいのです。

わが社でも、過去、様々な申請書を東京都に提出してきましたが、ほんと提出日前日は担当者が吠えますからね。

「電子化してるのに、なんでここだけ紙にサインが必要なんじゃ!」

「この書類、役人が自己保身に使うだけのためだろ!必要無いじゃろ!」

心から、同意します。

秩父で山に登るIT経営者より